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執筆者の写真Masanao Kinjo

横面打ちでした

突然ですが。

私は天津祝詞(あまつのりと)を何も見ずに奏上できます。

別に神道家ってわけでもないのに、何故祝詞を諳んじているかというと、家を建てる時に地鎮祭の予算を節約するために自分で全部やりまして、その時に憶えたのでした。笑

たしか米と塩とお酒を撒いて祝詞をあげ、土地の神様にご挨拶をして、そのあとに真剣で奉納演武をしたと記憶しています。これで5万円くらい節約できました!笑


いやあ、隣近所の人たちは「うわ、、変な人が引っ越してくる、、、」と思ったでしょうね。



以上、相変わらずどうでもいい話から始まったこの稽古日誌ですが、今日の稽古も元気っぱいに行うことができました。


今回は「横面うち一ヶ条抑え(二)」をピックアップしてみました。

初級者の方々は横面打ちの技はまだ一回やったかどうかです。合気道の動きが身に付いてきてからは初めてと言っても良いと思います。

横面打ちの軌道に対して体は水平移動しながら、両手は上から下にまっすぐ切り下ろす。

この動作が一致すると大きな力が相手に伝わります。

円運動の内側に入っていく、これもひとつの「入り身」だと思います。

本当に合気道の稽古技はよく出来ているなと思います。

攻撃線の内側に入っていくという、ある意味本能に反する行動を小脳レベルにまで落としこんでいく。で、それをやった人たちが生き残ってきたからこそこういう技術が現存しているわけです。


徒手でこの基本技をじっくりやったあとは仕手と受け双方が木剣を用いて、相手の横面打ちに対して基本技と同じ要領で切り下ろし、崩すという稽古を行なってみました。

崩せると相手の首がガラ空きになるので、ついでにそこを切るようにしてみました。


かかり稽古方式で私が打太刀をつとめたので、私は皆さんに50回くらい首を切ってもらいました。何回も死んでは生き返って大変気分爽快でした。笑

これが神道でいうところの「禊(みそぎ)」なのでしょうか。思わず天津祝詞を奏上したくなりました。笑


そのあとは休憩してから演武稽古でした。

もう今月本番ですね。

演武大会参加が決まってから今日までの3ヶ月足らずで皆さん本当に上達されたと思います。

尊敬していますし、同じ時間を過ごせていることを誇りに思います。

また、私の指導を信じて下さることに心から感謝しています。


今日の演武稽古も自律の効いた立派なものでした。

流れ作業になることもなく、一つ一つの所作も大事にしながらの稽古姿勢でした。

私たちがやっているのはスポーツではなく武道なのだということを毎回再確認させていただいています。


演武稽古のあとは少し時間が余ったので息抜きがてら全員で居合を抜いてみました。

私は居合道は全剣連から三段をいただいています。

なんじょうのみなさんは刀が好きですね。そしてよく似合っていると思います。


「合気道は剣の理合い」とはよく言われます。

これを私が「こういう意味だ」と決めつけたり解釈の固定化をせずに、各人がふとした瞬間に「ああ、今しっくりきたなあ」と思えるのを目標にして、自然な形で普段の稽古の中で剣と触れ合えるようにしていこうと思っています。


ということで今日の稽古もポジティブなエネルギーに満ちた素晴らしいものになりました。


おつかれさまでした。

ありがとうございました。


動画はつきしろ公民館で稽古していた頃のものです。

アドリブの抜刀です。



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