本日は、海龍館なんじょうの稽古納めでした。
一年を締め括る稽古のテーマに選んだのは「タイミング」です。
英語でタイム、つまり時間を制することができれば全ては自在なのではないかと、、、。
武道の世界では「先の先」「後の先」とか表現しますが、個人的にはシンプルに「タイミング」と表現してあとはそれが場面によっていろいろな意味や形を持つというのがいいんじゃないかとも思ってます。
概念の固定化を避けて他の全ての要素(間合い、ポジション、各技法etc.)と有機的に結合する。
なんなら呼び方を「ケサランパサラン」とかに言い換えてもいいですね。笑
今日はそんな私の個人的な思いに皆さんを付き合わせてしまったわけですが(笑)
皆さん大変柔軟にタイミング(ケサランパサランでもOK笑)というものに向き合っておられました。
最初は木剣を用いて行い、続いてスポンジ剣で打ち込みの強度をかなり上げてみました。
スポンジ剣は当たっても痛くないのでいいですね。
思いっきり打ち込んでもらうとむしろタイミング(ケサ、、以下略)が見えやすくなるように思います。
そのあとは短刀操法の1本目から3本目でタイミングの感覚を磨いていきました。
それからもう一度スポンジ剣を用いて、自由度を高めたやり方で今日の稽古を仕上げました。
三間ほどの距離からお互いに間合いを詰めていって、受けが打ち込んでくるのに対して、その攻撃意思決定の瞬間や行動開始の一瞬前を押さえて切る、というものです。
(傍目には相手の攻撃をかわして切っているように見えますが、実際はその前の段階で決着がついています)
これが全員大変素晴らしい出来栄えで、私はアドバイスなどはほとんどせずに楽しく拝見させていただきました。
最後に、今日のこの稽古が普段の型稽古と一体どのような関係があるのかを、四方投げや一ヶ条を例にとってご説明しました。
皆さんが今日の稽古を苦もなく自然に出来たのは普段の型稽古をしっかりやっているからだという事を理解してもらえたらとても嬉しいです。
また個人的な事になりますが、今年は人生における「タイミング」というものの大切さを心底感じる事が多かったです。
タイミングに恵まれもしたし、信じることも出来ました。
これももしかしたら普段の合気道稽古のおかげかもしれません。
海龍館なんじょうの皆さんはタイミングの達人名人になる素質を私以上に持っていますので、自分を信じて「その時」を最高に生きて欲しいです。
ということで今年最後の稽古も素晴らしいものになりました。
また来年も美味しくて栄養のある稽古がたくさん出来るようにみんなで頑張って参りましょう。
良いお年を!
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