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執筆者の写真Masanao Kinjo

一カ条でした

海龍館なんじょうは、本日の稽古も元気に行うことが出来ました。


黙想のあと礼をして、斜行、膝行、受け身、受け流しと徐々に日常を離れて合気道時間に入って行きました。


今回ピックアップした基本技は「正面打ち一カ条抑え(一)」です。


仕手から正面打ちを打ち込み「ながら」相手の肘を持つ。

そこから斜め前に足を進め「ながら」切り下ろし「ながら」肘に重みをかけて相手の腕をまっすぐにする。

この「ながら」がつくところが要所だと思うのですが、初めて行う方も意外にこの「ながら」が出来ていて大変感心しました。

皆さん良い稽古が出来ていたと思います。


こういうふうに稽古を重ねて行くことで心と体が一致していって、日常に良いフィードバックがあればいいなと、常々思っています。



一カ条をじっくり行ったあとは経験者の方々は審査稽古、初心者の方々は受け流しのおさらいをしました。


特に初心者の皆さんは毎回の稽古が脳みそフル回転だと思うのですが、真摯に取り組んでくださり本当に頭が下がります。


私も指導にあたっては「今すぐ出来なくても良いので、とにかく毎回『本当の技』をやってもらう」ことにしています。簡単なやり方にアレンジして教えることはしていません。

ですので、完璧に出来なくてもいい、ただし自分たちは本当の稽古をしてるのだという自信は持ってもらいたいと思っています。


合気道の基本技は初級者から高段者まで同じ事をやりますが、その人の段階に応じて学びや課題がそれぞれ違います。

初めて一カ条をやる人と1000回一カ条をやってきた人とは課題が違いますが、おそらく相対的な学びの量は変わらないと思いますし、むしろそうでなくてはいけないと思います。

私も初心者のように一カ条に必死に向き合ってもっと成長したいと改めて思いました。


そういう意味ではここ最近の稽古は新しい会員の皆さんから大きな刺激をもらっています。

本当にありがたいことです。


明後日の稽古も怪我なく、楽しく、そして誠実なものになるように致します。


押忍。


写真は今年2月のものです。



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