台風が遠のいたと思ったらまた猛暑。
日中は帽子をかぶっていても太陽が脳に侵入してくる(笑)ような暑さでした。
大変危険です。ここをご覧の皆さんも熱中症にはくれぐれもご注意ください。
海龍館なんじょうの稽古場であるなんじいホールは袋小路というか、入り口のみが開口していてあとは開閉できないガラス窓のみという構造になっているので風通しが良くありません。
ですので、稽古の際はエアコンをつけて気温の調整をしています。
今後もその日の気温に合わせて適宜エアコンを使用してまいります。
今回の稽古ですが、まずは斜行、膝行、受け身、受け流しのあとに、臂力の養成(一)(二)を行いました。
臂力の養成(二)はちゃんとやるのは初めての方も多かったのですが、概ね型通りに出来ていたように思います。
最初のうちは踵で重心移動してしまいがちなのですが、足の裏の拇指球(親指の付け根)を使うように指導させていただいたところすぐに全員そうしてくれていました。
踵で立つと前からちょっと押されただけで倒れてしまいます。そういう危険な瞬間を排除していくのも稽古の目的かもしれません。習慣化したら日常でも活きてきそうです。
そして今回の基本技は「片手持ち二ヶ条抑え(二)」をピックアップしました。
この技は6月にやって以来なので約二ヶ月半ぶりです。
2回目の人、初めての人、何度もやってきた人、それぞれに課題を与えてくれる素晴らしい稽古技だと思います。
あと、とても美しい技だと思います。
最初に横移動する時の、相手に持たれている手の手つき。指先まで意識の通った形。
二ヶ条に持つ時の細かな動きの連動。
そのあとに大きく回転する動作。
など、繊細さとダイナミックさが共存する技ではないでしょうか。
今回はこの技をじっくり行いました。皆さん充実した様子で熱心に稽古していました。
そのあとは応用技で護身技的な二ヶ条をいくつか行って、末端から相手の中心を取る感覚や、接触部分から遠いところを使って技を掛ける感覚を養ってもらいました。
続いてかかり稽古方式で「綾持ち二ヶ条の締めから腕がらみ投げ」を全員で行いました。
手順が多い技でしたが、皆さんスムーズに行っていました。みんなで投げ合い、楽しかったですね!
最後に帯刀術での二ヶ条を行いました。時間が足りなかったので最後の抑えまでいかずに、締めてから抜刀までを行いました。
本当に二ヶ条ざんまいな稽古になりましたが、技の効きの強い弱いにこだわる人もなく、皆さんこの技を通して相手とつながる事や自分の体をコントロールすることに意識を向けた素晴らしい内容になっていたと思います。
あと、いつもながら間合いの感覚がとても良かったので、これは今後も大切にしていってほしいです。武道においてとても大切な要素だと思います。
稽古の締めは全員で丁寧な礼。子供たちもとてもきれいな礼をしてくれていました。
今回も良い稽古でした。皆さんありがとうございました。
また来週お会いしましょう。
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