養神館合気道の歩法の基本のひとつに「すり足」があります。
すり足で技を行うと力の途切れ目が非常に少なく済んで、接点から崩し、最後の抑えや投げまでの「つながり」が安定するように思います。
以前、試しに正面打ち一ヶ条抑え(一)の切り下ろし以降の歩みをすり足とそうでない歩き方で比べたのですが、圧倒的にすり足のほうが技の効果が増していました。
さらに、個人的に未舗装の場所や砂浜、凸凹した斜面などで技を試したことがあるのですが、普段すり足をしているのとしていないのでは、体さばきに大きな差が出ると実感しました。普段からすり足をしていると、稽古場以外でのさまざまな足元の状態に臨機応変に対応しやすく、普段通りの動きがしやすいと思います。
逆に、すり足をしないことのリスクは、稽古中に足をあげて下ろす動作があると稽古相手の足を踏んだりして危険ということもあります。
あとはドスンドスンと足踏みすることで膝、腰への負担が懸念されます。
合気道を始めて比較的早い段階で指導されるすり足ですが、日常に無い動きでなかなか慣れない場合もあるかと思います。
しかし、長く怪我なく続けるためにもなるべくすり足を心がけてみる事は、すぐに実践できて、極めて費用対効果が高いと思いますがいかがでしょうか。
以上、すり足のお話でした。
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