ここ2年ほどで、稽古についての考え方を初心者の生徒さん達にお伝えするようになりました。
その日の稽古技を覚える事も大事なのですがそれ以上に「とにかく先生の真似をする」「懸命に動きについていこうとする」
そういうことがより大切なんだと思います。
ですので「覚えられない」「うまくできない」ということで一喜一憂せずに、稽古の一瞬一瞬を味わって「今日も頑張った」と自分自身を褒めてあげて欲しいです。
最初は難しいのは当たり前です。
日常にない動きですし、手順も多い。覚えようと思っても頭の容量オーバー。
相手もいることなので、ついつい技が効いたか効いてないかに気がいってしまう。
自分の体がこれほどまでに自分の言う事を聞かない、という事に衝撃を受けることもあるでしょう。
これらは全て私が初心者の時に感じた事です。
私はそういう焦りを克服しようとして無茶な一人稽古をしてしまいましたが、結果、膝を壊して半年近く稽古から離れることになってしまいました。
ですので、新しく始めたばかりの皆さんは、初めて学ぶ外国語の字を覚える時に書き順をなぞるような気持ち、あるいは発音を真似して覚えるような気持ちで稽古すればいいのではないかと思います。
私も、先輩の人たちも、初心者の語彙や文法が正しくないからといって会話を放棄するようなことはしません。お互いに合気道という会話をするために導きますし、耳を傾けます。
それが私や先輩達の稽古にもなりますので、初心者の方はご自身の「ブロークンAIKIDO」を恥じる必要は全くないです。
まずは稽古に足を運ぶ。
稽古に没頭する。
それだけでもかなりの効果があるのが養神館合気道の稽古体系の素晴らしさです。
今後も初心者の皆さんがご自身の稽古を全うできるようにつとめていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
型稽古については以前にこの記事でも書いていますので参考になさってください。
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